2005年08月23日

葬式ごっこ 〜八年後の証言〜

結論からいえば、ボクにとってとても衝撃的な本だった。


1986年2月1日、鹿川裕史くんという当時中学2年の男子生徒がイジメを苦に盛岡市で自殺した。

ボクは当時10歳。きっとニュースで耳にしているはずだろうが、この事件の記憶はない。


「葬式ごっこ」

鹿川くんが自殺する約2ヵ月半前にあったイジメ。
本人には遅れてくるように言い、机の上にクラスのほとんどと4人の教員が寄せ書きした色紙、花、線香、ミカンを置き、遅れた本人がそれを見る、という、彼が受けていた数々のイジメの中で、周りの人々はもちろん、おそらく本人ももっとも忘れられなかったイジメであろう。


この本は、題のとおり、事件から8年後に発行されている。風雅書房。
実は、すでに絶版しており、入手はけっこう困難。

なぜボクがこの本を、こんなときに探したかというと、ずいぶん前に読んだ、斉藤孝著の「教え力」で、紹介されていたのである。
「いじめ」を考えるときのテキストとして、子どもたちと一緒に読むと。

「葬式ごっこ」は、「陰険なイジメ」ではなく、「歯止めが利かなくなった悪ふざけ」的な要素が強いだけに、おそらく、子どもにとっては相当衝撃的な本になることは間違いない。

また、同級生たちの証言は、当時の様子はもちろん、イジメの傍観者の心理や、中学生の心理を見事に表していると思う。

子どもにとっては過激な内容ではあるかもしれないが、ボクが小学生の教員であれば、道徳で扱うだろう。

そして、大人がぜひ読んでほしいなぁと思う。

・・・ところで「道徳」ってまだあるの?


「葬式ごっこ 〜八年後の証言〜」
T イジメ解明への原点
U みんな遊びだと思っていた  同級生10人の証言
V いじめを生む土壌




posted by Okiraku KING at 23:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 本・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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